心理カウンセラーのテンメイです。

人間の記憶力は、結構あいまいです。
ちなみに、昨日の昼食に何を食べたか思い出せますか？
昨日のことなのに忘れている方も、たくさんいるのではないでしょうか。
私は、可愛い？女性二人と三人で、ハンバーグ＆コロッケのランチでした。
とてもじゃないですけど、一週間前のお昼ご飯なんて、
記録でも付けていないと思い出すのは無理ですね。

普段の何気ないことは忘れるのに、悩みをお持ちの方は、
些細なことでもよく覚えていらっしゃいます。
あの時、あの人が、こう言った。
それが、我慢できない、腹が立つ、許せない・・・。
状況が様々ですから、一概には良いとか悪いとかは判断できませんが、
その人の心の中にはキズが生じていますね。
でも、言った本人は、多分、忘れていると思いませんか？

この、ギャップって、大きいですよね。
私達は、つい、うっかり、コレをやってしまいがちです。

算数のテストで９０点を取った小学２年生の女の子。
一生懸命、勉強したから、嬉しくって、走って家に帰り、
お母さんにプリントを見せました。
たった、２箇所、うっかり計算違いをしたために１００点では
ありませんでしたが、間違った所は、ちゃんと理解しています。
でも、プリントを見たお母さんは、
「なんで、こんな簡単な所、間違えるのよ？もっとよく見ないとダメじゃない！」
と励ますつもりで子供に言ったそうです。

女の子のこの時の気持ち、皆さんは、どう思われます？
嬉しくって、お母さんに褒めて欲しかった、
喜んで欲しかったから、走って帰って来たのに。
この事は、この子の記憶に確実に残ります。
お母さんは、多分、次の日には言ったことさえ忘れているでしょう。
ここで、１００点を取ってやると頑張る子もいるでしょう。
もう、何か言われるのが嫌で、テストのプリントを見せなくなる子も
いるかもしれません。

たった一言、お母さんが「すごい、よく頑張ったね」と
言っていたら、女の子は、すごく嬉しかったでしょうね。
次は、もっといい点を取ろうと、意欲が高まったかもしれませんね。

人間は、忘れること、記憶すること、両方とも出来ます。
そこから、学習することも出来ます。
そこのところ、上手に使えば、素敵な日々が始まりそうな予感がしませんか？