■2006/05/22 (月) 「コーチ、コーチ、あのネ…」
心理カウンセラーのテンメイです。
実はテンメイ、少年野球のコーチもやっています。
しかも、低学年専門に教える担当です。
ボールを上手に投げられない子や、
虫を捕まえるように、ボールを捕る子もいます。
だから、普段は基本練習が中心です。
正直「粘り」と「我慢」が大人には必要です。
上手にできると、ホメまくりです。
人数が少なく、練習試合には、ほぼ全員がレギュラー扱いです。
2ヶ月前は、幼稚園児の一年生も出場するチームなんです。
テンメイ、仕事の関係で休日も事務所に出ます。
行けなかった先週の試合は、8対8。
初回に7点取られて、その後、追いついた、
ある意味、すごい試合内容です。
昨日も低学年同士の練習試合がありました。
残念ながら、また仕事で行けなかったんです。
さて、夕方、帰宅途中に家の近所で
バットを持った少年野球の兄弟に出会いました。
「コーチ、コーチ、あのネ…」
ちょっと嬉しそうな表情だったので、
試合、勝ったのかな?と思い尋ねてみました。
「どうだった、今日の試合は?」
すると、第一声が、
「僕な、ライトを守ってん、ボールは一回だけ飛んできた。
でな、こーやって、捕って、すぐに投げてん…」
んー、勝敗とスコアーを尋ねたつもりだったんですが…。
「何対何だった?勝ったの?」
「うんん、10対10。でな、バッターやって、デッドボールやってん」
彼の嬉しそうな原因、わかります。
低学年でも、ライトで9番タイプです。公式戦はベンチが多い子です。
試合結果よりも、試合で守ったこと、ボールを練習通り処理できたこと、
どんな形でも、出塁できたことが、大きな喜びだったんでしょう。
試合結果だけを尋ねている、自分自身が、ある意味、
少しかっこ悪い姿に思えてきました。
可能性を秘めた子供に、今日の結果だけを聞いて、
テンメイ、なんて答えるつもりだったんでしょう?
「残念だな」なのか「よくやった」なのか?
点数より、自分が参加できたことを喜んでいる彼に
かける言葉は「そうか、よかったなー、頑張ったなー」でした。
「今から、素振り、するねん」
弟と一緒にバットを持って、走って行きました。
彼は、昨日より、もっと、野球が好きになったみたいです。
なんか忘れていた大切なモノ、子供に教えられた夕暮れでした。
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