■2006/04/26 (水) 初任給と質屋さん?
心理カウンセラーのテンメイです。
昨日、初任給を受け取った人、
何はともあれ、良かったですね。
あなたの一ヶ月間の労働報酬ですよ。
一生に一度の初任給。
あー、思い出しますね、テンメイの初任給。
金額、少なかった約30年前のお話です。
まず、スーツを買いに行きました。
替えのスーツなんて持っていませんでしたから、
初任給が入るまで、ずーと、同じ服でした。
靴も買いました。
それから、両親にいくらか渡したのを覚えています。
あとは、何に使ったんだろう?
お酒飲みに行って、日々の昼食代とタバコ代。
本買って、その他モロモロ……。
気がつけば、なくなっていました。
次の給料日前、数日は、悲惨な生活でした。
昼食、パン一個でお水です。
まだ、カードもなかったんです。
とうとう、お金がなくって、初めて質屋に行ったんです。
担保は腕時計。三千円が相場だと言われて大ショック!
バイト代を貯めて買った、結構、高い時計だったんですけど。
落胆しているテンメイに、ご主人、声をかけてくれました。
「お兄さん、いくら必要?」
「はぁ、今週の給料日までご飯が食べれればイイです」
「んー、本当は無理だけど、お兄さんを信用しよう、ハイ、3万円ね!」
そんな大金は、必要はなかったんですけど、ご主人、
笑いながらお金を出してくれました。
なんだか、メチャ、嬉しかったの覚えています。
四日後、2回目のお給料を持って、時計を受け出しに行きました。
ご主人、テンメイの顔を見て、笑いながら「よかったのぅ」って。
お礼を言って、お金と利息を支払い、お店を出ました。
今のテンメイ、考えました。
あの「よかったのぅ」は、私に言ったんでしょうか?
それとも、見ず知らずの、若いテンメイを信用し、
期待を裏切られなかったことに対する、自分自身の安ど感から
出た言葉なんでしょうか?
多分、後者の方でしょうね。
いや、後者であって欲しいですね。
今なら、テンメイもご主人の気持ち、理解出来ます。
あれから質屋さんには行ってませんが、私の中では
質屋さんは、今でも良いイメージなんです。
社会人、一年生で出会った質屋のご主人。
人を信用することの難しさ、大切さを教えてくれた最初の人でしょうね。
新社会人の皆さん、いい人と、
たくさん、たくさん出会ってくださいね。
では、また。
|